ホウ砂は肌に安全ですか?

種類と機能

人類は紀元前4000年以上前にペルシャでホウ砂を採掘・利用してきました。湖底や山間部の水が蒸発し、残った塩類が結晶化して白色の粉末となります。ホウ砂は「ホウ酸ナトリウム」や「テトラホウ酸ナトリウム」などの関連鉱物を総称する名前です。熱い水に溶かすと水分子を過酸化水素に変換し、漂白作用を示します。また、植物に必要な微量元素ボロンを含み、過剰になると雑草の根を枯らすため除草剤としても利用されます。

化粧品での使用例

ワックスと混合すると乳化作用があり、クリームやローションのテクスチャーを安定させます。自動車整備士などの手の汚れを落とす研磨性のある石鹸にも使われ、アルカリ性なので化粧水やクレンザーの配合成分としても有効です。洗浄と角質除去を同時に行うため、ニキビの原因となる皮脂や老廃角質を除去します。自宅で作るスクラブやコールドクリームにもよく用いられます。

使用後はしっかりと洗い流すことが重要です。低濃度であれば皮膚への刺激は少ないとされていますが、アルカリ性が強く「顕著な」皮膚刺激を引き起こす可能性があります。

安全性に関する懸念

ホウ酸はかつて目薬に使用されましたが、現在は医薬用途が推奨されていません。米国食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は、ホウ酸を含む化合物の使用制限を提案しています。ヒトパピローマウイルスワクチン(ガルディシル)にもホウ酸ナトリウムが含まれ、一部の保護者は副作用を懸念しています。EPAは、男性の精巣に影響を及ぼし、精子数の低下や精管萎縮を引き起こす可能性があると警告しています。

米国では食品添加物としての使用は禁じられていますが、他国では許可されており、違法にキャビアやミートボール、麺類、炊き込みご飯の保存料として使用される例があります。長期間にわたる摂取は肝臓がんリスクを高めるとされています。

慢性的に高濃度に曝露すると、皮膚の赤みや剥離、腎不全、痙攣が起こります。妊娠中の曝露は胎児の奇形、特に男性不妊や脳・骨格の異常を引き起こすリスクがあります。

安全に取り扱うための注意点

ホウ砂は家庭用洗剤や除虫・除草剤として多用途に使われますが、取り扱いは他の化学製品と同様に注意が必要です。子どもやペットの手の届かない場所に保管し、妊娠中の女性は使用を控えるか、使用後は十分に洗い流すようにしてください。また、食品に触れる場所での使用は避けましょう。

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