脈拍・呼吸・気道の確認手順
事故現場で迅速に対応するために、ABC(気道・呼吸・循環)の確認手順を解説します。
気道の確保
現場の安全を確認し、周囲の協力者を探し、誰かに119番通報を依頼する。
可能であれば、ゴムまたはプラスチック製の手袋を装着する。
意識がある被害者には治療の同意を求める。意識がない場合は同意が暗黙の了解とみなす。
被害者を仰向けに寝かせ、片手で額を支え、もう片方の手の人差し指と中指で顎の下に当てる。
成人は顎を約75度、子どもは約60度、1歳未満の乳児は約45度持ち上げて気道を開く。
嘔吐物や食べかすなどの異物がないか確認し、手袋をはめた指で除去する。
呼吸の確認
5秒間、呼吸の兆候を観察する。
胸部の上下動を目で確認する。
鼻の近くに耳を当て、呼吸音を聞く。
鼻と口の前に手を置き、暖かい空気が出ているか感じる。鏡があれば、息で曇るか確認する。
2回の救助呼吸を行い、再度5秒間呼吸の有無を確認する。
循環の確認
脈拍の有無で循環を確認する。
成人は頸動脈(首の側面、顎の下あたり)を人差し指と中指で押さえて脈を探す。
子どもは上腕内側(上腕の内側)を同様に触れて脈を確認する。
循環があるが呼吸がない場合は救助呼吸を開始する。
救助呼吸と心肺蘇生(CPR)の判断
循環の兆候(脈拍)があるか判断する。
呼吸の兆候があるか確認する。
循環がない場合はすぐにCPRを開始する。
循環はあるが呼吸がない場合は救助呼吸を行う。
成人は5秒ごとに1回の救助呼吸を行い、1分間実施した後、最大10秒間呼吸と循環を再確認する。
子どもや乳児は成人と同様に行うが、呼吸は3秒ごとに1回に増やす。
循環の兆候が続く限り救助呼吸を続け、被害者が自発呼吸を再開するか、他の救助者が到着するまで続行する。呼吸や循環が失われた場合は直ちにCPRに切り替える。
