ネズミの糞がもたらす危険性

ネズミの糞は見た目以上に危険です。糞や尿に含まれる病原体は、呼吸や接触で人に感染し、重篤な疾患を引き起こすことがあります。住宅内でのネズミの駆除と衛生管理は、これらのリスクを防ぐ最も効果的な方法です。

ハンタウイルス肺症候群(HPS)

ハンタウイルス肺症候群は、ネズミの糞や尿に含まれるウイルスが原因で、致死率が高い呼吸器疾患です。感染は糞や尿に汚染されたほこりを吸い込む、または直接接触することで起こります。北米・南米に生息するシカネズミや白足ネズミなどが主な保菌動物です。主な症状は発熱、倦怠感、筋肉痛で、進行すると呼吸困難や咳が現れます。致死率は約38%です。

リンパ球性脳脊髄膜炎(LCM)

リンパ球性脳脊髄膜炎は、主にハツカネズミが媒介するウイルス性疾患です。人はネズミの唾液、糞、巣材に触れることで感染します。欧州、北米・南米、日本、オーストラリアで報告されています。症状は発熱、食欲不振、筋肉痛、頭痛、嘔吐に加え、咳や胸部・関節痛が現れることがあります。致死率は1%未満と低いです。

サルモネラ症

サルモネラ症は、ネズミやラットの糞で汚染された水や食物を摂取することで起こります。世界中で発生し、主な症状は発熱、腹部痙攣、下痢です。通常は5〜7日で自然回復しますが、脱水症状が出た場合は医療機関での治療が必要です。

ラットバイト熱

ラットバイト熱は、ラットだけでなくネズミにも感染する細菌性疾患です。噛まれたり引っかかれたりしたとき、または糞で汚染された食物や水を摂取したときに感染します。初期症状は嘔吐、発熱、筋関節痛、頭痛で、数日後に手足に発疹や関節腫脹が現れます。抗生物質で治療可能ですが、未治療の場合は致死的になることがあります。

ネズミの侵入を防ぐためには、食料の密閉保存、隙間の封鎖、定期的な清掃が重要です。既にネズミがいる場合は、専門の駆除業者に依頼して確実に除去しましょう。

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