フローサイトメトリー データ解析の手順

フローサイトメトリーは、光散乱と蛍光励起の原理を利用して細胞や粒子を個別に分析・計数する手法です。細胞はシース流に一本ずつ流され、レーザー光線を通過します。レーザーにより細胞内の蛍光色素が励起され、細胞の種類に応じた光が放出されます。光学検出器やレンズがこの光を捕捉し、デジタルデータへ変換します。得られたデータを解析することで、細胞の分布や特性を把握し、医師や研究者の診断・治療方針決定に活用できます。

フローサイトメトリー設定手順

  1. 1. サイコメーターのパラメータ設定

    各サイコメーターは、細胞からの光信号を受け取り、光の強度や波長を数値化するコンピュータを内蔵しています。細胞種が多様であるため生成されるデータ量は膨大です。必要な情報だけを抽出できるよう、電圧レベル、レーザーパルス幅、光閾値などのパラメータを適切に設定し、データフローを管理しやすいレベルに調整します。

  2. 2. 各光学レンズに適切なフィルターを装着

    レンズごとに特定の波長帯を遮断するフィルターを選択します。これにより、サイコメーターは細胞の化学的特徴を正確に検出できます。また、前方散乱(Forward Scatter: FS)と側方散乱(Side Scatter: SS)を区別できるよう、光の散乱角度に応じたフィルター設定が必要です。

  3. 3. データ取得方式の選択(リニア/対数)

    リニア取得はサイコメーターが測定した生データをそのまま表示し、細胞種や蛍光強度を直接比較できます。一方、対数取得は数学的変換を加えて、検出限界以下の微量成分や低頻度の細胞群も可視化します。例えば、ウイルス感染に伴う微量の代謝産物が対数スケールで検出され、感染の有無を推測できます。

  4. 4. ヒストグラムの種類を選択

    取得したデータはヒストグラムで可視化します。単一パラメータヒストグラムは、光がすべて正の方向に測定される場合に適し、横軸と縦軸の両方が正の範囲で表示されます。光吸収量が負の方向にも分布する場合は、二次元ヒストグラム(二パラメータ)を使用し、正・負両軸でデータをプロットして細胞の特性を詳細に解析します。

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