化学実験室の安全ルール
人間の計画は思わぬ失敗を招くことがあります。そのため化学実験室では安全対策が最重要です。実験では強酸・強塩基や不安定な物質、混合すると激しく反応する化学薬品を扱うことが多く、必ず安全手順を守りましょう。
服装
- 実験中は必ず飛沫防止ゴーグルを着用し、連邦法で安全眼鏡の使用が義務付けられています。
- つま先が覆われた靴を履き、長髪はまとめておく(ヘアスプレー等は引火しやすい)。
- 全身を覆う服装を選び、ゆるい衣服は作業台やビーカーに掛からないようにします。ラボコートの着用が推奨されます。
- 強酸・強塩基など危険薬品を扱う際は必ず手袋を使用します。
装置
- ラボ内の各装置の位置と正しい使い方を把握しておく。
- すべての薬品にはMSDS(化学物質安全データシート)が備えられており、使用前に必ず確認し、危険性を理解します。
- 実験開始前に装置が正常か点検し、破損や故障がないか確認します。
- 揮発性のある薬品は必ずフード内で作業し、換気を徹底します。
保管
- 薬品は専用の化学保管キャビネット、または可燃性物質は可燃性用キャビネットに収納します。
- アルファベット順ではなく、危険性別に区分して保管し、酸・塩基・酸化剤・可燃物・水反応性物質・極毒物などは互いに離しておきます。
- すべての容器にラベルと保存日を記入し、定期的に漏れや損傷がないか点検します。
- 目の高さ以上の棚に薬品を置かず、必要最小限の反応性薬品だけを使用します。
実験手順
- 薬品はできるだけ一箇所にまとめ、移動は最小限に抑えます。
- 試薬や器具を持ち運ぶときは両手でしっかり握り、慎重に扱います。
- 実験前に手順と生成物、潜在的な危険を十分に確認し、理解してから作業を開始します。
事故対応
- ガラス容器が割れたら手で触れず、ほうきとちり紙で安全に回収します。
- 化学薬品がこぼれたら可能な限り範囲を限定し、すぐに他の作業者に知らせ、熱源や明火は停止します。
- 少量のこぼれは反応しない吸収材で処理し、酸・塩基の大量こぼれは大量の水で洗い流します。
- 水反応性物質、汞、放射性物質などは水で洗い流さず、ラボの緊急手順に従います。
- 火災が発生したら直ちに非常ベルを鳴らし、消火器で消火を試みます。消火できない場合は指示に従い速やかに退避します。
- 自分が火傷した場合は「止まって、伏せて、転がす」動作で対応します。
- 薬品が皮膚に付着したら汚染された衣服を脱ぎ、安全シャワーで洗い流し、すぐに医療機関を受診します。
