化学フードの正しい使用方法

適切に使用すれば、化学フードは可燃性・爆発性・腐食性物質を扱う際に最高レベルの保護を提供します。しかし、初心者の実験技術者や研究者はフードの正しい使い方に関する訓練が不足しがちです。本稿では、垂直スラッシュ(窓)を備えた標準的な化学フードを使用する際の実践的な手順を紹介します。

必要なもの

  • 他の作業者が使用していない化学フード

使用手順

  1. 使用前にフードの照明を点灯し、垂直スラッシュを最大18インチ(約45cm)以内に開きます。過去1年以内に認定された検査ステッカーが貼付されているか確認し、フローモニターで適正な風量が確保されているかチェックします。風量が不足している場合は作業を中止し、担当者に相談してください。

  2. バッフルの操作レバーが「標準」位置に設定されていることを確認します。バッフルはフード背面にあり、空気流量を制御します。ほとんどの作業は「標準」設定で問題ありません。

  3. 使用する機器や試薬をすべて揃えますが、空気流れを妨げるほど大きなものは除外します。作業台の手前約15cm(6インチ)は「作業禁止ゾーン」とし、すべての物品はできるだけ奥に置きます。低い形状のものは、ゴムストッパー等で1~2インチ(2.5~5cm)持ち上げて配置します。

  4. 電源コードが必要な機器は、必ずフード外部のコンセントを使用してください。フード内部に延長コードを入れることは禁止です。また、コンセントは20A程度の低電流の場合が多く、電力の大きい装置はブレーカーが落ちる可能性があります。コードはフード前縁のエアフォイル下に通すと乱流を抑えられます。

  5. スラッシュを下げ、腕が通る十分な開口部を確保します。スラッシュは飛沫防止や安全ガラス製の場合は破片からの保護にもなります。横揺れや頻繁な出入りは空気乱流を生じさせ、曝露リスクを高めるため避けてください。

  6. 作業が終了したら、フード内に持ち込んだ機器や試薬をすべて取り出し、内部を適切に清掃して照明を消します。その後、スラッシュを規定の高さまで閉じます。施設によってはスラッシュを完全に閉じてエネルギー節約を行う場合がありますので、管理部門や安全担当に確認してください。

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