鹿のフケ(ダンダー)アレルギー
フケは動物が皮膚や毛から自然に落とす微細な粒子で、吸い込むとアレルギー反応を起こします。鼻水、くしゃみ、咳、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れますが、アナフィラキシーになることは極めて稀です。
鹿の体液・毛皮アレルギー
唾液やムスク、尿、糞などの体液に含まれるタンパク質は、フケよりも強いアレルギーを引き起こすことがあります。毛皮に触れた際にかゆみ、腫れ、じんましんが出るほか、重症例では発疹や水疱ができることもあります。呼吸器症状が現れることもありますが、アナフィラキシーはまれです。
鹿血清(肉)アレルギー
鹿の血液や肉に含まれるタンパク質は、最も重篤なアレルギーを引き起こします。摂取すると吐き気、嘔吐、胃腸の炎症、じんましん、呼吸困難が起こり、アナフィラキシーショックになるリスクが高いです。
ミズナギドリ(シカ)と馬の交差反応
ある動物のタンパク質に感作されると、遺伝的に似た別の動物のタンパク質にも反応することがあります。ミズナギドリ(Dama dama)のタンパク質は馬のタンパク質と交差反応し、馬のフケや体液にアレルギーがある人はミズナギドリでも症状が出る可能性があります。
ノロジカとウシの交差反応
ノロジカ(Capreolus capreolus)のタンパク質はウシのタンパク質と交差反応します。ウシのフケ・体液・肉にアレルギーがある人は、初めてノロジカに触れた場合でもアレルギー症状が出ることがあります。
鹿肉(ベニソン)アレルギー
肉全般へのアレルギーは稀で、特に鹿肉に対するアレルギーはさらに少ないです。肉アレルギーがある人は、しばしばセリアック病や好酸球性食道炎などの基礎疾患を持っています。また、薬剤に含まれるタンパク質に対する過敏症が原因の場合もあります。
治療法
皮膚の症状は石鹸と水で洗い流し、アロエベラジェルやアルコール、処方のヒドロコルチゾン軟膏で対処します。呼吸器や皮膚の症状には抗ヒスタミン薬が有効です。アナフィラキシーが疑われる場合はエピネフリン自己注射器の使用と速やかな医療機関受診が必要です。
