血液銀行の基準と安全性
はじめに
1915年に最初の抗凝固剤が発見されて以来、献血業界はRH因子の解明や新しい抗凝固剤の開発など数多くのブレークスルーを遂げてきました。その結果、輸血用血液の供給量と信頼性は大幅に向上しています。米国だけでも、輸血は毎年約450万人の命を救っています。
重要性
標準が設けられていない国では、検査が行われていない血液が原因で毎年数千人もの死亡が報告されています。安全な輸血を実現するためには、厳格な基準と検査が不可欠です。
規制機関
米国血液銀行協会(AABB)は、血液銀行の安全基準を定期的に策定・更新しています。AABB の基準は、献血から輸血までの全プロセスで最高レベルの安全性を確保することを目的としています。
検査項目
米国で献血されたすべての血液には、以下の検査が実施されます。
- B型肝炎ウイルス(HBsAg)およびコア抗体
- C型肝炎ウイルス抗体
- HIV-1・HIV-2 抗体
- HTLV-I・HTLV-II 抗体
- 梅毒血清学的検査
保存期間
採取した血液は、冷蔵で最大42日、冷凍で最大10年保存可能です。この期間内であれば、患者への輸血に使用できます。
豆知識
米国の入院患者の約10人に1人は、入院中に血液を必要としています。
