大気の不安定性を監視する測定機器と手法
大気・気圧の基礎
大気の安定性は、空気の塊(気塊)の運動と飽和度に関係しています。活発で飽和した気塊は安定性が低く、主に気圧計で測定されます。気圧は温度や大気の安定性とも密接に結びついています。
気圧(バロメトリック・プレッシャー)
気圧は特定地点の上空にある空気の重さを示す指標で、空気の密度や天候と関係します。高気圧は晴天を、低気圧は不安定で悪天候をもたらします。上昇気流や低気圧が大気の不安定性を引き起こし、風速・風向の測定で上昇気流を把握できます。
バロメーター
バロメーターは気圧を測定する装置です。代表的なものに水銀バロメーターとアネロイドバロメーターがあります。水銀バロメーターは水銀柱の高さで気圧を示し、アネロイドバロメーターはシリコンセルの変形で気圧を検出します。
気象観測用気球(ラジオゾンデ)
気象観測用気球は高度数kmまで上昇し、気圧・湿度・風速・温度などを測定します。軽量のゴム製バルーンに水素またはヘリウムを充填し、上空へ放ち、測定データを地上に送信します。これにより大気層の安定性を把握できます。
測定手法
複数の大気パラメータを組み合わせて総合的に安定性を評価する手法があります。代表的なパスクィル・ギフォード法では、地表風速・地表温度・日射・雲量・雲底高度を測定し、安定・不安定の判定を行います。たとえば、地表の熱が強く風が弱い場合は不安定な大気が予想されます。
