米国における平均余命の実態と要因

米国の平均余命

米国は一人当たりの医療費が世界最高水準にも関わらず、平均余命は先進国の中で低い水準にとどまっています。Institute for Health Metrics and Evaluation(IHME)の2000年〜2007年の調査によれば、米国は国際比較で37位となっています。2007年のデータでは、米国で生まれた人の平均余命は約77.9歳で、欧州の多くの国が80歳を超えるのに対し、約2年ほど短くなっています。

研究者は喫煙率や肥満が主な要因と指摘しています。

性別・人種別の差

人種別に見ると、黒人は白人に比べて平均余命が短くなる傾向があります。米国人口統計局(2011年)のデータでは、黒人女性の余命は69.9〜82.6歳、黒人男性は59.4〜77.2歳と幅があります。一方、男女比較では、女性の平均余命は約80.4歳、男性は約75.4歳で、女性が5歳ほど長く生きていますが、過去40年で男女差は縮小しています。

男女の余命差の変遷

1970年と2010年を比較すると、男女の余命差は7年以上から現在では約5年に縮まっています。1970年の男性平均余命は67.1歳、女性は74.7歳でした。

男性の余命が短い要因

米国議会調査局(Congressional Research Service)は、男性が女性よりも若い頃から喫煙を始め、喫煙率が高いことが男性の平均余命が短い一因としています。

人種別の背景要因

黒人世帯の平均所得は白人世帯に比べて低く、2003年時点で黒人世帯の平均所得は約30,000ドルでした。所得が低いほど死亡率は高くなる傾向があり、低所得層は肥満や慢性疾患のリスクが高く、医療へのアクセスも制限されがちです。

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