急速な都市化の影響

歴史的に、都市化は農村部から人々を都市へ引き寄せる雇用機会を創出してきました。現在、米国の農村部は都市の拡大に伴い都市化が進み、開発途上国へのグローバル投資も労働者を都市部へと移動させています。かつては何世紀もかけて進んだ都市化が、今や数年で完了するほどのスピードで進行しています。この急速な変化は人々と環境に数多くの問題をもたらしています。

自然資源への圧力

国際人口研究連合と国際人間環境変動プログラムの共同プロジェクトであるPopulation‑Environment Research Networkは、急速な都市化が土壌侵食、森林伐採、流域や湿地の破壊、交通渋滞と汚染、そして水質汚染を引き起こすと報告しています。住宅用地への転用が拡大すると食料安全保障が脅かされ、急速な都市化は温室効果ガス排出の増加にもつながります(2004年6月、ジョージア工科大学のプレスリリース参照)。

貧困

移住労働者が都市へ流入すると賃金は低止まりし、都市部の貧困層は増加します。過密な居住環境は衛生問題を招き、感染症が急速に拡大します。教育予算が分散されることで教育の質が低下し、飢餓や栄養不良も深刻化します。また、規制が緩い郊外に産業が集中するため、貧困層は高い大気・水質汚染にさらされやすくなります(2010年2月、The WIP)。

健康問題

The WIPは、移住労働者が直面するリスクとして性的搾取や危険な労働環境、社会的支援ネットワークの崩壊を指摘しています。特に子ども、高齢者、妊婦は健康被害を受けやすく、過密住宅では騒音や狭い空間が心理的・身体的健康に悪影響を及ぼします。感染症リスクの増大に加え、自然災害や交通・産業事故の頻発も問題です。

汚染

大気・水質汚染は住民の健康と環境に深刻な影響を与えます。自治体は大量の廃棄物処理に頭を悩ませ、工場からの有毒ガスや自動車の排出物(炭化水素、オゾン、鉛など)が河川や地下水を汚染します。その結果、安全な飲料水の確保が困難になるケースが増えています。

財政負担

急速な都市化は地方自治体の財政に大きな負担をかけます。都市化は雇用創出や生活水準向上という利点もありますが、エネルギー、教育、医療、交通、上下水道、治安などの公共サービス提供能力が追いつかなくなります(ミシガン大学 Global Change Program)。さらに、感染症対策や自然災害復興にかかる費用が増大し、新たな上下水道施設や学校、警察施設の建設に数百万ドルが必要となります。

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