メラミンの生物学的特性と健康への影響

メラミンは食品に混入した際に健康被害を引き起こすことで注目されています。本稿では、メラミンに含まれる代表的な化学成分とそれらが人体や動物に及ぼす生物学的影響を解説します。

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドはメラミン樹脂の製造工程で使用される重要な原料です。WHOはこの物質を発がん性物質に分類しており、喘息患者の発作を誘発したり、粘膜を刺激したりします。米国環境保護庁は、ホルムアルデヒドを有害大気汚染物質として指定しており、製品から放出される毒性に注意が必要です。

トリアジン・トリアミン

メラミンはトリアジン構造とトリアミン基を持ちます。トリアミンはアンモニア誘導体で、農薬や除草剤の有効成分として利用されます。トリアジンも同様に農薬に使用されますが、皮膚や眼への接触は刺激を引き起こすため、取り扱いには十分な注意が求められます。

シアナリック酸

シアナリック酸はメラミン樹脂に頻繁に含まれ、結晶化すると腎不全や腎結石を引き起こすことがあります。メラミンで偽装された乳児用ミルクを摂取した赤ちゃんや、同様に汚染されたペットフードを食べた動物で、腎臓障害が報告されています。

チオシアン酸アンモニウム

チオシアン酸アンモニウムは透明な結晶性無機化合物で、繊維の染色や電気めっきに利用されます。メラミンの成分のひとつでもあり、皮膚に触れると皮膚炎を起こし、摂取すると甲状腺腫大を招く恐れがあります。加熱により分解すると、アンモニアシアナイドや窒素酸化物などの有害ガスが発生します。

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