ペットボトル使用がもたらす環境・健康・資源への影響
環境への影響
ペットボトルは分解に約500年かかります。1990年代中頃から生産量は700%増加しましたが、リサイクル率はわずか5%にとどまっています。例えば2008年には約800億本が販売されたのに対し、リサイクルされたのは約100億本だけです。この長期間の分解と低いリサイクル率が、埋立地や自然環境への負荷を大きくしています。
健康への影響
2009年にドイツ・ゲーテ大学の研究者が実施した調査では、ペットボトルからホルモン撹乱物質が溶出する可能性が指摘されています。特にアセトアルデヒドなどの化合物は、ボトルから漏れ出すことがあり、発がん性が疑われています。米国環境保護庁(EPA)はアセトアルデヒドを「ヒトへの潜在的発がん性物質」と分類しています。
資源・汚染への影響
ペットボトルの原料は原油、天然ガス、エチレングリコールなどの化石燃料です。Enso Bottlesによると、1kgのPETを製造するために約2kg相当の石油がエネルギーと原料として必要です。また、Green Upgraderのデータでは、約10億本のプラスチックボトルを製造するのに約2400万ガロン(約9.1百万リットル)の石油が消費されます。米国人は平均で年間167本のペットボトル飲料を消費しています。
輸送に伴うエネルギー消費
ペットボトルは製造元から小売店、さらに消費者へと輸送されますが、飲料や食品を入れた状態での輸送はエネルギー集約的です。Green Upgraderは「水のボトリングと輸送は、最もエネルギー効率の低い水供給方法」と指摘しています。2011年のデータでは、米国内で約10億本のペットボトルが船舶・トラック・鉄道で輸送されており、これらの輸送手段は主に石油を燃料としています。
