車椅子の固定方法の種類

車椅子に乗ったままの乗客が移動中の車両で適切に固定されていないことは、事故の主な原因のひとつです。事故は稀ですが、起きた場合は人生を変えるような重傷につながる可能性があります。そのため、バスなどの公共交通機関では、車椅子を正しく固定することが必須です。現在、公共交通機関で採用されている主な固定技術は次の3種類です。

タイダウン

タイダウンは通常リトラクト式で、シートベルトのように調整可能です。車椅子ごとに長さを合わせて固定でき、バスの車椅子専用スペースに設置されています。一般的に4本のタイダウンが配置され、車椅子の四隅をしっかりと固定します。

ドッキングシステム

ドッキングシステムは、車椅子の底部にあるブラケットを専用の受け皿に差し込むだけでロックできる仕組みです。電子モジュールがロック状態を検知し、確実に固定されたことを確認します。手動のタイダウンと同等の信頼性を保ちつつ、作業時間が大幅に短縮できる点が特徴です。

ラチェットクランプ

ラチェットクランプは、タイダウンと同様の固定力を提供しますが、車椅子の外側ではなく床下からフレームを挟む形で固定します。特別なレバーで緩め・締めができ、さまざまな車椅子モデルに対応可能です。また、床面に組み込むため、スペースを有効に活用できます。

公衆衛生 - 関連記事