注射器刺傷の危険性

汚れた注射針で皮膚を刺すと、瞬時に微生物が傷口に侵入し、増殖に適した環境を探します。たった一度の刺傷で破傷風、肝炎、壊死性筋膜炎(いわゆる「肉食菌」)に感染するリスクがあります。最悪の場合、命に関わることもあります。

ごみ清掃活動での注意点

  • 地域の清掃活動では、ゴミや瓦礫の中に使用済みの注射器が混入していることがあります。手で直接触れず、ほうきとちり取りで回収し、足はブーツで保護しましょう。手は産業用手袋とゴム手袋を二重に装着し、液体が皮膚に触れないようにします。回収した針はコーヒーカップなどの密閉容器に入れ、鋭利物専用の容器に保管してください。

医療従事者のリスクと対策

  • 医療現場では毎日多数の針刺し事故が起きています。特に救急部や手術室はリスクが高く、CDCによると2010年7月時点で米国の医療施設で年間38万件以上の針刺しが報告されています。HIV、B型・C型肝炎に加え、約20種類の病原体が感染リスクとなります。対策としては、ロック機能付き注射器や一次使用後の廃棄容器の使用、肝炎ワクチンの接種が義務付けられています。

薬物使用者における感染リスク

  • 2009年、静脈注射による新規HIV感染は3,932例、AIDS患者は4,942例報告されました。感染拡大防止のため、針交換プログラムや高リスク地域での教育が実施され、2002年には薬物関連HIVが30%減少したと報告されています。

刺傷後の対応

  • 不明な物質が付着した針刺しや他人に使用された注射器で刺された場合は、すぐに医療機関へ持参してください。針は布で包み、ビニール袋に入れます。肝炎やHIVの検査、破傷風予防接種が行われます。感染が確認された場合は、必要に応じた治療が開始されます。HIV検査は傷後6か月後に再検査が推奨されます。

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