古いファイルキャビネットに含まれるアスベスト情報
アスベストは耐熱性と耐薬品性に優れた鉱物で、1940年代から1970年代にかけて広く使用されました。壁やボイラーの断熱材だけでなく、職場のファイルキャビネットの内部裏打ち材としても採用されました。
紙製裏打ち(Paper Backing)
ファイルキャビネットの内部裏打ちに使用された紙製裏打ちは、アスベストを含む素材です。紙製裏打ちを折り曲げたり、引っ張ったり、ひびが入ったりすると、アスベスト繊維が空気中に放出されます。吸入すると肺に瘢痕を残し、肺がんのリスクが高まります。
アスベストの放出事例
米国防総省が実施した調査では、紙製裏打ちが施されたファイルキャビネットの一部に粉状の残留物が確認され、断熱材の劣化が示唆されました。特に、1940〜1950年代に Remington‑Rand 社が製造したキャビネットでアスベストが放出されたと報告されています。
アスベストの禁止
1980年、米国議会の権限に基づき設置された消費者製品安全委員会(CPSC)は、アスベスト入り紙製裏打ちの販売・使用を全面的に禁止しました。
古いファイルキャビネットを扱う際は、専門業者による検査と適切な除去・処理が必要です。
