アルコール摂取がもたらす健康リスク
メイヨークリニックによると、適度にアルコールを楽しみ、全般的に健康であれば、アルコール飲料が深刻な害を及ぼす可能性は低いです。しかし、すべての成人が安全に飲めるわけではありません。米国国立アルコール乱用・依存症研究所によれば、過度の飲酒は命に関わる危険をもたらすことがあります。(参考文献1・2)
アルコール依存症
男女ともにアルコール依存症になる可能性があり、身体的・精神的健康を著しく損ないます(米国国立アルコール乱用・依存症研究所)。男性の方が依存症になるケースが多いですが、女性が依存症になると男性よりも死亡リスクが高くなります。遺伝的要因でアルコールに依存しやすい人もいれば、飲むことで快感を得ようとし、次第に常に飲みたくなる人もいます。アルコール依存症は、過剰飲酒による死亡、酔っ払っての交通事故、家族関係の破綻など、さまざまな危険を伴います。(参考文献2)
がんリスク
メイヨークリニックによると、女性が1日1杯以上、男性が1日2杯以上のアルコールを摂取すると、がんになるリスクが大幅に上昇します。過剰飲酒が直接関与するとされるがんには、乳がん、肝臓がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、膵臓がんなどがあります。メイヨークリニックは、1杯をビール12オンス(約355ml)、ワイン5オンス(約148ml)、蒸留酒1.5オンス(約44ml)と定義しています。(参考文献1)
心臓疾患
メイヨークリニックによれば、飲酒により既存の心血管疾患が悪化し、突然死に至るケースがあります。また、健康だった人でも過度の飲酒は高血圧を招きます。過剰なアルコールは心筋にダメージを与え、致命的な心不全を引き起こすことがあります。長期間の飲酒は、致死的な脳卒中のリスクも高めます。(参考文献1)
その他の多様な危険性
メイヨークリニックは、過度のアルコール摂取がもたらす多様な危険性を指摘しています。妊娠中の女性が適度に飲んだだけでも流産のリスクが高まり、胎児性アルコール症候群(FAS)による発育障害の赤ちゃんが生まれることがあります。アルコールは中枢神経抑制剤であるため、酩酊状態で自殺念慮が高まったり、事故による怪我を招くこともあります。長期的な飲酒は肝硬変の原因となります。また、アルコールと睡眠薬や市販のアスピリンなどの薬剤を併用すると、胃腸出血や最悪の場合は死亡につながる深刻な副作用が生じます。(参考文献2)
