薄肌・乾燥肌に効く過酸化水素療法
過酸化水素(H₂O₂)は燃えにくく、無臭・無色の液体で、酸素と水から成ります。皮膚の消毒や創傷治癒に広く利用され、傷口に塗布すると激しい泡が発生し、酸素が放出されて細菌が死滅します。私たちの体内でも過酸化水素は生成され、有害な真菌・細菌・ウイルスの除去に働きます。薄く乾燥した肌の不快感を和らげる手段としても注目されています。
過酸化水素は薄く乾いた肌を和らげる
乾燥・薄い肌(乾皮症)は、太もも・腹部・腕・脚などに起こりやすく、皮膚がざらつき、フケが出て、ひび割れや赤み、かゆみ・痛みを伴います。寒い季節の乾燥した空気や、日光の過剰曝露、薬剤の副作用などが原因です。
冬季に起こる「乾癬性湿疹(ウィンターイッチ)」は、まず乾燥した薄い肌が現れ、次第に湿疹へと進行します。高齢者に多く見られ、かゆみとひび割れで日常生活に支障をきたします。
過酸化水素を入れた入浴は、乾燥肌に対する有効なケアです。温かい浴槽に半パイント(約0.23 L)の食用過酸化水素(35%)を加えると、雨水のように爽やかな酸素が放出され、肌が潤い、体全体がリフレッシュします。過酸化水素は抗ウイルス・抗菌・抗真菌作用を持ち、さまざまな皮膚トラブルに効果的です。
食用級過酸化水素1パイント(約473 ml)には、純粋な酸素に換算すると約130パイント分の酸素が含まれています。市販の3%溶液でも約10パイント分の酸素が供給され、十分な酸素補給が期待できます。
人体は生存に過酸化水素を必要とする
白血球など免疫細胞は過酸化水素を産生し、侵入した細菌やウイルスと戦います。この過酸化水素の生成は生命維持に不可欠で、ビタミンCはその合成に関与しています。さらに、膣や大腸に生息する乳酸菌(ラクトバシラス)は過酸化水素を産生し、有害な微生物を除去して膀胱炎、腸疾患、膣炎などの予防に寄与します。
過酸化水素の医療応用
19世紀初頭、過酸化水素は梅毒治療に有効な数少ない薬剤の一つとして使用されました。その後、腸チフス、潰瘍、喘息、コレラ、結核、百日咳など多くの感染症治療に活用されました。現在でも、ヘルペス単純ヘルペス、昆虫刺傷、カンジダ症、歯周病、壊疽、いぼ、歯肉炎などに対して有効性が認められ、皮膚表面の消毒や感染防止に広く用いられています。
過酸化水素は皮膚に付着した細菌・ウイルス・真菌を迅速に除去し、感染リスクを低減します。
