薬物乱用対策の研究・資金調達リソースの紹介
薬物・アルコール乱用への対策は、研究と資金調達が不可欠です。米国では薬物関連の疾病・死亡・犯罪により、年間平均で約667億ドル(約7兆円)の損失が発生しています。生産性低下、交通事故、法執行、医療費などを合わせると、1人あたり年間約1,000ドル(約13万円)の負担となります。研究者は助成金を活用して、乱用予防・治療・政策の改善に向けた研究を進めています。
歴史
精神作用物質の使用は数千年の歴史があります。エジプト文明ではワインが、紀元前4000年のメソポタミアでは麻薬が、紀元前2737年の中国では大麻が医療目的で用いられました。米国では1906年に初の全国薬事法が制定され、オピオイド含有薬剤の表示が義務付けられました。その後、政府は薬物乱用を問題視し、1930年に連邦麻薬局が基礎研究への資金提供を開始しました。
重要性
人口増加とともに薬物・アルコール乱用は拡大しており、政府や非営利団体は研究・資金調達の需要が高まっています。2008年の全米薬物使用・健康調査によると、12歳以上の米国人口の8%にあたる約2,010万人が違法薬物を使用していました。また、同年のCDC報告では、成人の半数が定期的にアルコールを飲用しているとされています。
機能
助成金を提供する機関は、研究者や支援団体が薬物・アルコール乱用の実態を把握し、効果的な治療プログラムを設計・実施する上で重要な役割を果たします。例として、米国保健福祉省の「薬物乱用・精神保健サービス局(SAMHSA)」は、研究とサービス提供の両面で乱用問題に取り組み、精神疾患との併発にも焦点を当てています。
主な資金提供機関
- 国立薬物乱用研究所(NIDA):薬物・アルコール乱用の予防・治療・政策に関する研究を支援。
- 米国保健福祉省(HHS):Grants.gov を通じ、1,000件以上の助成プログラムと総額5000億ドル以上の資金を提供。SAMHSA の助成もここに含まれます。
所在地・連絡先:
National Institute on Drug Abuse
National Institutes of Health
6001 Executive Blvd., Room 5213
Bethesda, MD 20892-9561
電話: 301-443-1124
Web: drugabuse.gov
U.S. Department of Health and Human Services
200 Independence Ave., S.W., HHH Building
Washington, DC 20201
Web: grants.gov
留意点
助成金を申請する際は、募集要項・応募資格・締切日を正確に確認し、指示に従って書類を提出することが重要です。
