シラミ(頭部シラミ)の生活周期
一般的な事実
頭部シラミ(Pediculus humanus capitis)は人間の頭髪や頭皮に寄生する昆虫です。健康に重大な危険はなく、病原体を媒介することは確認されていません。シラミは主に子どもに多く見られ、アフリカ系アメリカ人の頭髪では稀にしか見つかりません。毛髪の太さや形状が関係していると考えられています。
家族内でのシラミ
子どもがいる家庭では、いつかはシラミに感染するケースが多いです。年間で約600万~1200万件の感染が報告されており、ほとんどが子どもです。子ども同士が近距離で遊んだり、帽子や衣類、寝具、くしを共有することが感染拡大の主な原因です。治療は比較的簡単ですが、再感染のリスクは常にあります。
卵(ニット)段階
シラミの生活周期は「卵(ニット)」「幼虫(ニンフ)」「成虫」の3段階です。卵は髪の根元に付着し、頭部の熱で孵化します。通常、産卵から6〜9日で孵化し、白色から淡黄の楕円形をしています。雌シラミは1ヶ月で最大150個の卵を産みます。
幼虫(ニンフ)段階
ニンフは成虫に似ていますがやや小さく、生殖器が未発達です。ニンフは3回脱皮し、卵から成虫になるまで約7日かかります。サイズはピンの先ほどで、成長し続けます。
成虫段階
成虫は灰色が基本ですが、血を吸った後は赤銅色に変わります。雌は雄より大きく、寿命は9〜22日、雄は約10日です。成虫は1日5回程度、頭皮をかきむしりながら血を吸います。足の先端にあるフックで髪にしっかりと固定され、除去はやや困難です。ベビーオイルや専用シラミシャンプーで浸透させた後、シラミコームで丁寧に取り除くのが効果的です。
