永久マーカーに含まれる化学物質
永久マーカーは、インクの耐久性と紙以外の表面にもはっきり書ける特性から、50年以上にわたり筆記具として定番です。インクに含まれるキシレン、トルエン、ウレタン樹脂が、特殊な表面への書き込みや長期間残る文字を実現しています。これらの化学物質は大量・長時間の曝露は有害ですが、日常的に使用する程度の量はごくわずかです。
キシレン
キシレンは揮発性が高く、可燃性の透明液体です。空気より重いため、低い場所に蒸気がたまりやすい特徴があります。主に原油から得られ、塗料のシンナーや農薬、接着剤の溶剤としても使用されます。
皮膚からの吸収、経口摂取、過度の吸入により全身性の毒性を引き起こす可能性があります。
トルエン
トルエンも無色液体で、原油やトル樹に含まれます。永久マーカーのほか、塗料・シンナー、ゴム、ニス、ネイルポリッシュ、接着剤に利用されています。
マーカー使用時の吸入量はごくわずかですが、濃度の高いトルエンを短時間で吸入するとめまいや眠気を引き起こします。中程度の曝露でも神経系に影響を及ぼし、疲労、酩酊様状態、記憶障害、吐き気、視覚障害などが報告されています。
ウレタン樹脂(レジン)
永久マーカーのインク中のウレタン樹脂は、インクを結合させるバインダーとして機能します。インク中のアルコールが蒸発した後、ウレタン樹脂が薄膜を形成し、滑らかなインク流れとインク色素の紙への強い付着を実現します。
ウレタン樹脂は住宅用塗料にも広く使用されています。
