正しい手洗いのプロトコル

指先から肘までには何百万もの細菌が存在し、最大で3時間生存します。正しい手洗い手順で1分間手を洗うだけで、これらの細菌のほぼすべてを除去でき、感染症の拡大防止に大きく貢献します。

手洗いの歴史

19世紀になって初めて、汚れた手が致命的な疾患を拡散させること、そして定期的な手洗いがその伝播を防ぐという事実が広く認識されました。1840年代、オリバー・ウェンデル・ホームズ医師は、医師の手が汚れていると患者に病気を移す可能性があると指摘しました。その後、ウィーンのイグナツ・ゼンメルワイス医師は、死体解剖を行った学生が産婦を診察した際、死亡率が助産師が担当した部屋の3倍になることを発見。学生に手洗いを徹底させた結果、死亡率はほぼゼロに低下しました。これらの観察は、衛生と手洗いに関する認識を根本的に変える転機となりました。

重要性

感染症の拡散メカニズムが広く理解されるようになると、手洗いの重要性が認識されるようになりました。実際、手洗いは全疾患の約80%の拡散を防ぐ最も効果的な方法とされています。

正しい手洗いの方法

1. 清潔な水で手を濡らす。
2. 抗菌石鹸を適量取り、泡立てる。
3. 手全体と手首、爪の間までしっかりこすり合わせる。
4. 20秒間洗い続け、流水で十分にすすぐ。
5. 手を完全に乾かす(湿った手は細菌が増殖しやすい)。
6. 水道の蛇口は紙タオルで止め、再度汚染しないようにする。

石鹸と水が利用できない場合は、アルコール濃度60%以上のハンドサニタイザーを使用し、手全体に乾くまで擦り込んでください。

手を洗うタイミング

トイレ使用後は男女ともに手洗い率が低く、糞便にはサルモネラ、E. coli、ロタウイルスなど多数の病原体が含まれます。したがって、トイレ後は必ず手を洗いましょう。また、汚れたものや疑わしい汚染物に触れた後、公共のドアノブやキーボード、ペン、手すりなど多くの人が触れる表面に触れた際、咳やくしゃみをした後、食材を扱う際、赤ちゃんのおむつや動物、ゴミ、傷口に触れた後、そして病人と接触した後も手洗いが必要です。

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