手術用ステンレス鋼の特性

ステンレス鋼は、アメリカ鉄鋼協会によると、クロムを最低10.5%、鉄を50%以上含む金属合金の総称です。手術用ステンレス鋼はオーステナイト系鋼で、一般に「インプラントグレード」鋼とも呼ばれます。主成分はクロム約18%、ニッケル約8%で、熱処理による硬化は行われません。

非多孔性

手術用ステンレス鋼は他の鋼と同様に非多孔性です。表面が密閉されているため汚れや微生物が浸透しにくく、拭くだけで簡単に清掃できます。この特性は衛生管理が求められる手術や体内インプラントにおいて重要です。

耐食性

クロム含有量が高いほど耐食性が向上します。手術用ステンレス鋼はクロムが酸素と反応し、目に見えない保護膜を形成するため、鉄が錆びにくくなります。体液は腐食性が高いため、医療用インプラントに適しています。

低アレルギー性

手術用ステンレス鋼は低アレルギー性の材料で、アレルギー反応が極めて稀です。そのため、チタンなどの慣性材料が使われることもありますが、骨用スクリューやピンなど多くのインプラント部品は依然として手術用ステンレス鋼が採用されています。

滑らかな仕上げ

手術用ステンレス鋼は他のステンレス鋼に比べて表面が非常に滑らかです。研磨、バフ、柔らかい布パッドでの仕上げの三段階プロセスにより、傷や凹みがなく、細菌の付着を防ぎます。この高光沢仕上げは傷の治癒や瘢痕形成を妨げないため、医療・ボディピアスに最適です。

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