どのペットボトルが安全で、どれが問題なのか
プラスチック製のボトルの安全性については、さまざまな意見があります。主に、柔軟性や耐久性、着色のためにプラスチックに添加される化学物質が、熱などの条件下で漏れ出す可能性が指摘されています。中でもビスフェノールA(BPA)は代表的な化学物質で、米国食品医薬品局(FDA)は低濃度でのヒトへの影響は安全としていますが、毒性を示す研究結果もあり、予防的にBPAを含む飲料ボトルは避けるべきだとされています。
ポリ塩化ビニル(PVC)製ペットボトル
- ワシントン有害物質連合など複数の機関が、食品・飲料用のPVCボトルの使用を強く非推奨としています。PVCは他のプラスチックに比べて市場での流通は少ないものの、存在します。製造過程で使用される塩化ビニルやダイオキシンはヒトに発がん性があると知られています。PVC製ボトルは、底部の小さな三角形マークの中に数字「3」が刻印されています。
リサイクルコード7のプラスチックボトル
- 底部の三角形マークに「7」が記されたボトルは、分類が「その他」のプラスチックです。一部の7番ボトルはBPAを含むことがあります。BPAフリーかどうかは、メーカーに直接問い合わせるしか確認できません。
ポリエチレンテレフタレート(PET)製ペットボトル
- 底部に「1」のマークがあるボトルはPET(ポリエチレンテレフタレート)です。PETはBPAを含みませんが、使い捨てを前提とした製品であるため、再利用する場合は十分に洗浄しないと細菌増殖のリスクがあります。これはPETに限らず、すべてのボトルに共通する注意点です。また、PETボトルは分解しにくく、毎年大量に埋め立て地へ流入している環境問題も指摘されています。
ポリスチレン(PS)製ボトル・カップ
- リサイクルコード6のポリスチレンは、埋め立てごみの約30%を占めます。リサイクルコストが高いため回収が進みにくいのが現状です。米国環境保護庁(EPA)は、スチレンの濃度が0.1ppmを超えると、神経組織障害、倦怠感、吐き気、抑うつなどの健康リスクがあると報告しています。
以上の点を踏まえ、できるだけPVC(3番)やポリスチレン(6番)の製品は避け、BPAの可能性がある7番はメーカー情報を確認し、1番のPETは使い捨てか十分に洗浄した上で使用することが安全です。
