生物学の研究を活かす医療・ヘルスケアキャリア
米国労働統計局によると、ヘルスケア産業は1,400万人以上が従事しており、2018年までに320万件以上の新規雇用が見込まれています。この分野には、人間の生物学に関心を持ち、研究を行う職種が多数あります。
医療科学者(Medical Scientist)
医療科学者は、生体システムを研究し、疾病の診断・治療・予防に貢献します。新しいワクチンや医薬品の開発、臨床試験、大学や病院、政府系研究所での独立研究などが主な業務です。
ほとんどの医療科学者は博士号(Ph.D.)を取得しており、臨床業務に携わる場合は医師免許も必要です。米国労働統計局は、両方の学位を持つことが最も有利だと指摘しています。2008年時点で約109,400人がこの職に従事していました。
疫学者(Epidemiologist)
疫学者は、疾病の発生と拡散を研究し、対策を立案します。主に「応用疫学者」と「研究疫学者」の2タイプに分かれ、前者は州や連邦の保健機関でアウトブレイク対応にあたり、後者は将来の流行予防のために基礎研究を行います。
バイオテロの脅威が高まる中、需要は平均以上に伸びています。通常、公共保健大学院で修了した修士号が必要ですが、研究疫学者の場合は博士号や医学部卒業が求められることもあります。
栄養士・管理栄養士(Dietitian / Nutritionist)
栄養士は、栄養と人体の相互作用を理解し、健康増進や疾病予防のために食事指導を行います。肥満や糖尿病などの患者に対し、脂肪・糖分の摂取制限などの具体的な食事プランを提案します。
最低でも学士号が必要で、州ごとの免許や資格取得が義務付けられています。大学院での修士・博士課程もあり、専門性を高めることが可能です。2008年には約60,300人がこの職に就き、半数以上が病院や診療所で勤務していました。
看護師(Nurse)
米国では2,400万人以上の登録看護師(RN)が働き、ヘルスケア職の中で最大規模です。看護師は患者の治療に密接に関わるため、人体の生物学に精通していることが必須です。
看護師は勤務先や担当疾患、対象とする患者層(例:小児、がん患者)に応じて専門分野を選択できます。たとえば、救急部や救急車で働くRNや、神経科学分野で活躍するRNなどがあります。
RNの約60%は病院で勤務しており、学歴は看護学の学士号が主流ですが、准看護師(准学位)や3年制の病院系ディプロマでも就業可能です。労働統計局は、地域差はあるものの、看護師の雇用機会は極めて好調であると報告しています。
