エアダスター吸入(ハッフィング)に関する警告と対策
仕組み
圧縮空気のスプレー缶にはテトラフルオロエタンやジフルオロエタンが含まれています。これらを口や鼻から吸入すると、一時的に肺の酸素が置き換えられ、低酸素状態(低酸素症)になります。低酸素が引き起こす短時間の「ハイ」は、酸素欠乏への身体の自然な反応です。効果は数分で切れるため、短時間に何度も吸入しがちで、酸素欠乏が長引き危険が増します。
短期的な警告
吸入直後の症状はアルコール酩酊に似ています。言語障害、判断力低下、協調運動障害、めまい、反射低下などが現れ、繰り返すと抑制が失われ危険な行動を取りやすくなります。また、頭痛、筋力低下、しびれ、吐き気、聴覚障害も報告されています。
長期的な警告
長期にわたる吸入は深刻で不可逆的なダメージを引き起こします。酸素欠乏が繰り返されることで脳、筋肉、組織が損傷し、筋力低下、聴覚障害、肝腎障害が生じます。さらに、集中力低下、うつ、イライラなどの精神・認知障害や中枢神経系の損傷も起こります。
突然の吸引死症候群(SSDS)
吸入による致命的な症候群で、たった一度の吸入でも心拍数が急激に上昇し、心停止や窒息を引き起こすことがあります。主にブタンやエアコン冷媒で報告されていますが、エアダスターでも同様のリスクがあります。
乱用防止策
危険性が認識され、メーカーは多くのスプレー缶に苦味剤を添加し、吸入を不快にしています。また、販売時に18歳以上であることの確認を求める規制も導入され、未成年者への乱用を防止しています。
