結核予防接種はどのような効果があるのか?

結核は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)によって引き起こされる感染症です。主に肺に感染しますが、稀に他の臓器にも波及します。Aeras Global TB Vaccine Foundationによると、毎年約170万人が結核で死亡しています。現在、利用できる結核ワクチンは、1921年から使用されているBacille Calmette‑Guerin(BCG)ワクチンのみです。

子どもへの効果

Aeras Global TB Vaccine Foundationの報告によれば、BCGワクチンは子どもの重症結核の発症を大幅に減少させます。そのため、結核感染者が多い国では新生児や幼児に対して予防接種が行われています。米国では、特定のリスクがある場合に限り子どもに接種されます。

成人への効果は限定的

成人の肺結核予防に対するBCGワクチンの効果は一貫していません。大規模な研究では、ワクチン接種者の約50%が肺結核から保護されると示されていますが、他の研究では効果が低い、あるいは差が見られないと報告されています。WHOは、世界各地で使用されているBCGワクチンの株が遺伝的に異なるため、効果にばらつきがある可能性を指摘しています。

皮膚検査の結果に影響

CDCは、BCGワクチン接種歴があるとツベルクリン皮膚テスト(PPD)で陽性反応を示すことがあり、結核感染の有無を判断しにくくなると説明しています。一方、血液検査(IGRA)はワクチンの影響を受けません。

副作用の可能性

BCGワクチン接種後に最も一般的なのは、接種部位の炎症や疼痛です。稀にリンパ節の腫脹や、接種部位に膿瘍や潰瘍が形成されることがあります。

免疫抑制患者へのリスク

WHOは、免疫機能が低下している人(例:HIV感染者)に対してBCGワクチンが結核感染を引き起こすリスクがあると警告しています。CDCは、免疫抑制状態にある人への接種は原則として行わないよう推奨しています。

公衆衛生 - 関連記事