核酸の概要と機能
核酸は、主にDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)から構成され、遺伝情報を担い、親から子へ形質を伝える役割を持ちます。細胞内の最小単位であり、対になって直線的に配列されます。核酸は細胞間・世代間で情報を運ぶキャリアです。
DNAの化学構造
DNAは高分子量の糸状粒子から成り、ヌクレオチドと呼ばれる単位が連結して核酸を構成します。ヌクレオチドは5炭糖(デオキシリボース)、窒素塩基、リン酸からなります。DNAの窒素塩基はアデニン、グアニン、チミン、シトシンの4種類です。
RNAの化学構造
RNAは多くの生物で一本鎖染色体として存在し、局所的に二本鎖構造をとることがあります。窒素塩基はアデニン、グアニン、ウラシル、シトシンの4種で、遺伝情報の保存・伝達やタンパク質合成に重要な役割を果たします。
DNAとRNAの違い
DNAとRNAは核内に存在する2種類の核酸です。DNAは染色体内に二本鎖ヘリックス構造で存在し、デオキシリボースを糖として持ちます。一方、RNAは主に細胞質に一本鎖で存在し、リボースを糖とし、ウラシルがチミンに相当します。
メッセンジャーRNA (mRNA)
mRNAは1956年にエリオット・ヴォルキンとラザルス・アストラチャンによって発見されました。mRNAはDNAの遺伝情報を細胞質へ運び、タンパク質合成のテンプレートとなります。細胞内RNAの5〜10%を占め、寿命が短く速やかに分解されます。
核酸の機能
核酸は酵素合成や細胞分化に不可欠で、個体の発育や親から子への形質伝達に関与します。変異をもたらし進化を促進するほか、性別決定にも関わります。
