バクテリアの分類と種類はどれくらいあるのか
バクテリアの種類は、どの分類基準を用いるかによって数が変わります。ここでは、ドメイン、形態、グラム染色、代謝、酸素要求、門(フィラ)という主要な分類方法ごとに概要を紹介します。
ドメイン
細菌は単細胞生物の「モナリア界」に属し、さらに3つのドメインに分けられます。
ユーバクテリア(真細菌):科学の授業で取り上げられる多くの細菌が属します。
ミコプラズマ:細胞壁を持たず、最小級の生物として知られ、宿主細胞なしで増殖します。
古細菌(アーキア):地球上で最も古い生物の一つで、遺伝子の一部が真核生物に近い特徴を持ちます。
形態(形)
細菌は形態により主に4タイプに分けられます。
球菌(コッカス) – 球形。
桿菌(バシラス) – 棒状。
螺旋菌(スパイラ) – 螺旋状。
可変形菌 – 環境に応じて形を変える。
グラム染色
グラム染色は細菌を「グラム陽性」と「グラム陰性」の2群に分けます。
陽性菌は厚いペプチドグリカン層を持ち、クリスタルバイオレットが保持されて紫色に見えます。
陰性菌はペプチドグリカン層が薄く、外膜があるためサフラニンでピンク色に染まります。
その他に、染色結果が変動する「グラム可変菌」や、染色に反応しない「グラム不定菌」もあります。
代謝
代謝様式は主に「自養」か「他養」に分かれます。
自養細菌は光合成や化学合成でエネルギーと炭素源を自ら取得します。
他養細菌は有機物を分解して栄養を得ます。
酸素要求
酸素に対する感受性で5つに分類されます。
厳格嫌気性菌 – 酸素があると死滅。
通性嫌気性菌 – 酸素があってもなくても生育可能だが、酸素が無い環境で優勢。
微好気性菌 – 少量の酸素が必要。
好気性菌 – 多量の酸素を必要とする。
無酸素性菌 – 酸素の有無に影響されない。
門(フィラ)
遺伝子情報に基づく分類で、現在認識されている門は約15あります。例として、熱水環境に生息するAquificae(アクィフィケア)や、土壌・淡水に多いVerrucomicrobia(ベリュコミクロビア)などがあります。
