経口避妊薬の長期使用がもたらす影響
経口避妊薬は妊娠予防だけでなく、月経時の激しい痙攣や過多出血の軽減、にきび治療にも用いられます。市場に出てから40年以上が経ち、全国の医療機関で多数の研究が行われ、長期使用は大多数の女性にとって安全かつ有効であることが確認されています。
使用歴
経口避妊薬は妊娠防止だけでなく、過多月経、特定の皮膚疾患、月経時の痙攣など様々な症状の治療にも用いられます。そのため、妊娠を望まない女性だけでなく、他の疾患のために長期間処方されることもあります。これに伴い、避妊薬使用中止後の妊娠可能性や、長期間月経が抑制された場合の身体への影響が懸念されてきました。
安全性
全国の複数医療機関による研究では、医師が使用中の健康状態を適切にモニタリングし、使用開始前に健康評価を行う限り、長期使用はほとんどの女性にとって安全であることが示されています。ただし、喫煙、肥満、特定の基礎疾患を有する女性ではリスクが高まります。
性欲低下
2006年に『Journal of Sexual Medicine』が発表した研究では、長期にわたって経口避妊薬を使用している女性の性欲低下リスクが高いことが示されました。124名を対象にした調査で、継続使用群は非使用群の約4倍のテストステロン濃度を示し、使用を中止した群でも6か月以上経過しても正常値に戻らないケースが見られました。
脳卒中リスク
長期使用による脳卒中リスクは、特に喫煙者に顕著です。喫煙と併用することで血栓形成のリスクが増大します。
不妊との関係
長期使用と不妊の直接的な関連は認められていません。研究によれば、使用を中止した女性のうち3%未満が妊娠可能状態への回復が遅れる程度です。
がんリスク
経口避妊薬が乳がんリスクを高めるという説は、50件以上の研究で否定されています。むしろ、卵巣がんや子宮内膜がんのリスクは低減することが明らかになっています。
