喫煙と非喫煙の健康への影響

世界保健機関(WHO)によると、世界で6億5000万人以上がタバコを日常的に吸っています。多くはストレス軽減やリラックス効果、味わいを求めて喫煙していますが、同機関は毎年約500万人が喫煙に起因して死亡すると報告しています。成人の約10%が喫煙により命を落とす危険にさらされ、タバコ関連死は現在も最も防げる死亡原因の一つです。

がん

タバコはがんの主要因であり、肺がんだけでなく胃がん、口腔がん、咽頭がん、さらには白血病のリスクも高めます。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、男性喫煙者は非喫煙者に比べ肺がんになる確率が23倍、女性は13倍です。2018年の研究では、非喫煙者の肺がんリスクは喫煙者より約10%低いことが示されています。

生殖機能への影響

喫煙は男女ともに生殖機能に悪影響を及ぼします。女性の場合、ニコチンや有害化学物質が卵巣を損傷し、エストロゲン生成を妨げます。その結果、不妊や流産、早産、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが上昇します。

呼吸器系

肺がん以外にも、重度の喫煙者は慢性肺疾患で死亡するリスクが非喫煙者の約13倍に増加します。慢性気管支炎や肺気腫は喫煙が主因で、息切れや肺組織の急速な劣化を引き起こします。肺気腫は不可逆的であり、予防は禁煙が最善です。

心血管系

喫煙は冠動脈性心疾患の主要因であり、米国では男女ともに死亡原因のトップです。喫煙者は非喫煙者の2〜4倍の確率で心疾患を発症します。また、血流が低下し動脈硬化が進行するため、末梢血管疾患や腹部大動脈瘤のリスクも高まります。

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