葉巻と紙巻きタバコの違い
葉巻と紙巻きタバコは、使用されるタバコの種類や製造工程が大きく異なります。葉巻は単一の発酵・自然乾燥されたタバコ葉から作られ、重量は1〜20グラムと幅広く、サイズも様々です。一方、紙巻きタバコは発酵させていない複数のタバコ葉をブレンドし、1本あたり約1グラムのタバコが使用されます。
煙
葉巻のタバコは発酵過程を経るため、ニトロソアミンという発がん性物質が多く含まれます。葉巻は紙巻きタバコより大きく、喫煙時間が長いため、放出されるニトロソアミン、タール、炭化水素、アンモニア、カドミウム、一酸化炭素の量も多くなります。さらに、葉巻の巻紙は不透過性で燃焼が不完全になりやすく、煙中の有害物質が増加します。その結果、受動喫煙者への健康リスクも高くなります。
フィルターとパッケージ
紙巻きタバコとは異なり、葉巻にはフィルターが付いていません。そのため、吸入するニコチンやタールの量が減少しません。また、葉巻のパッケージには米国外科医長(Surgeon General)の健康警告表示が義務付けられていない点も違いの一つです。
がんの種類
葉巻喫煙者は煙を肺まで吸い込まないことが多く、肺がんや心疾患のリスクは紙巻きタバコ喫煙者より低いとされています。その代わり、首や頭部のがん(口腔、咽頭、喉頭)が発生しやすい傾向があります。吸入の有無にかかわらず、口腔内や喉に付着した有害物質は唾液と共に飲み込まれ、胃がんのリスクも高まります。葉巻に添加される化学物質は規制対象外で、成分表示が義務付けられていません。
ニコチン
葉巻はサイズにより、最大で約400ミリグラムのニコチンを含むことがあります。一方、紙巻きタバコは約1ミリグラムです。研究によれば、1日5ミリグラム程度のニコチン摂取でも依存が形成される可能性があります。したがって、葉巻1本だけでも脳の化学状態に影響を与えることがありますが、依存を維持するために必要な本数は紙巻きタバコよりはるかに少なくて済みます。
