車椅子は足の機能を失った人々に重要な移動手段を提供しますが、階段などの急な段差には対応できません。そこで設置が義務付けられているのが車椅子用ランプです。安全に利用できるよう、建築基準法やADA(米国障害者法)に基づく厳格な規定があります。
幅と傾斜
ランプは急すぎると上りにくく、下りで車椅子が逆転しやすくなります。ADAでは傾斜を1:8〜1:10(高さ1インチに対し横8〜10インチ)に限定し、3インチ(約7.5cm)以上の上昇は許容しません。また、最小幅は36インチ(約91cm)と定められています。
着地点(ランディング)
ランプの上下には必ず水平な着地点が必要です。上部に着地点がないとドアの開閉が困難になり、下部がないと車椅子が止まれず転倒の危険があります。長さが長い場合は途中にも着地点を設け、休憩や方向転換ができるようにします。
素材
使用できる素材は特に限定されませんが、車椅子のタイヤが滑らず確実にグリップできることが必須です。表面は平滑で凹凸がなく、耐久性があり人や荷物の重量に耐えられる材料(コンクリート、金属、耐候性木材など)を選びます。
