OSHAによるアスベスト含有材料の定義

米国労働安全衛生局(OSHA)は、アスベストの定義と、事業者が危険性を評価すべき2種類の材料を定めています。アスベストは肺線維症(アスベスト症)や中皮腫などの重篤な疾患を引き起こす危険物質です。対象となる材料の種類に応じて、現場の人々や作業員を保護するための対策が異なります。

アスベストとは?

アスベストは、耐熱・耐腐食性を持つ繊維状の鉱物で、難燃性もあります。自然界に存在する複数の種類があり、化学的に処理されて製造業で利用されてきました。建築・建設・断熱材など、熱や化学的損傷にさらされやすい用途で広く使用されましたが、微小な繊維が空気中に飛散し、吸入や誤飲されることで健康被害が生じることが判明しました。OSHA の定義では、アスベストは「クリソティル、アモサイト、クロシドライト、トレモライト、アンソフィライト、アクチノライト、及びこれらの鉱物が化学的に変化したもの」を含む材料を指します。

アスベスト含有材料(ACM)

OSHA の基準では、アスベスト含有率が 1% を超える材料を ACM と呼びます。断熱材、難燃用途の製品、床タイル、屋根材などが該当します。もし ACM が確認され、繊維が空気中に漏れ出している場合、完全除去を含む全範囲の除染が求められます。

疑似アスベスト含有材料(PACM)

PACM とは、音響遮音用のスプレー塗装や、OSHA が「熱系統絶熱材(TSI)」と呼ぶ配管・ボイラー・タンク等の熱損失防止用絶熱材を指します。これらが存在する疑いがある場合、アスベスト含有率が 1% を超えているかどうかの検査が必要です。

対策方法

ACM が判明した場合は、直ちに危険除去の手順を実施します。PACM の場合は、所有者が「疑いが誤りである」ことを証明できます。具体的には、認定アスベスト検査員による建物全体の調査や、対象部材(例:配管絶熱材)のサンプリングを行い、含有率が 1% 未満であれば ACM ではなく、追加措置は不要です。逆に 1% 超であれば、ACM として取り扱い、適切な除去・封じ込めが求められます。

汚染防止策

アスベスト汚染は重大なリスクです。学校や企業などが「危険がない」ことを示す機会はあるものの、疑いがある場合は速やかに専門家による全体調査を実施し、必要な対策を講じることが最善です。

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