肥満手術の概要と種類
歴史
米国では何百万人もの人が過体重または肥満であり、糖尿病、心臓病、高血圧などの健康問題を引き起こしています。肥満は体格指数(BMI)で評価され、BMIが30以上で肥満、40以上で高度肥満とされます。生活習慣の改善が効果を示さない重度の肥満患者に対し、医師は肥満手術(バリアトリック手術)を提案します。
考慮すべき点
手術を検討する際は、リスクとベネフィットを十分に比較検討してください。医師と相談し、手術後の食事や生活習慣の変化が不可欠です。手術だけで体重が減らないケースは約10%あり、主に術後の生活習慣が守れない、または合併症が原因です。
手術の種類
主に以下の4種類があります。すべて腹部に切開(腹腔鏡または開腹)を行います。
- 調整可能胃バンド(AGB):食道と胃の接続部にバンドを装着し、ポートからバンドの締め具合を調整します。食事量を制限します。
- 胃バイパス(GB):胃を卵サイズに縮小し、胃入口を閉鎖。小腸の一部を迂回させ、摂取カロリーと栄養吸収を減少させます。
- スリーブ胃切除(GS):胃の大部分を切除し、細長いチューブ状に残すことで食事量を制限します。
- 胆膵・十二指腸スイッチ(BPD/DS):胃の一部と小腸上部・十二指腸を大幅に除去し、栄養吸収を大幅に抑えます。
手術の仕組み
通常、食物は口から胃へ、酵素で消化され小腸で栄養とカロリーが吸収されます。肥満手術は胃の容量を減らす、または腸の一部を迂回させることで、摂取できる食事量や吸収カロリーを制限します。
注意点・リスク
手術には出血、感染、吻合部漏れなどの一般的な外科的リスクがあります。血栓が心臓や肺に移動すると致命的になることもあります。術後にビタミン・ミネラルを適切に補給しないと栄養失調になり、合併症を招く恐れがあります。また、切開部や腸の瘢痕部位にヘルニアが生じ、腸閉塞を引き起こすこともあります。
