胃スリーブ手術とラップバンド手術の比較

肥満治療の選択肢として、食事や運動だけでは効果が出ない人が増える中、肥満手術(バリャトリックサージェリー)が注目されています。

ラップバンド手術とは

  • ラップバンドは調整可能な胃バンドの商標名です。腹腔鏡下で胃の上部にシリコンバンドを装着し、皮膚下のポートから生理食塩水を注入・抜くことでバンドの締め付け具合を調整できます。

胃スリーブ手術(スリーブ胃切除)とは

  • 胃の約75%を切除し、食道から小腸へつながるチューブ状の胃だけを残す手術です。腹腔鏡で行われ、残された胃は容量が大幅に減少します。

共通点

  • どちらも腹腔鏡を使用するため、大きな切開が不要です。
  • 小腸は直接手術対象としないため、栄養吸収への影響は少ないです。

相違点

  • ラップバンドは調整可能で、バンドを取り外すことで手術を逆転できる点が特徴です。一方、胃スリーブは胃の一部を永久に切除するため不可逆です。
  • 胃スリーブはBMIが非常に高い重度肥満患者に対し、減量の第一段階として行われることが多く、後に他のバリャトリック手術へ移行するケースがあります。ラップバンドは比較的軽度から中等度の肥満患者に適用されます。

結論

  • 両手術は「制限型」手術として食事量を減らす効果がありますが、適応患者は異なります。重度肥満の方には胃スリーブが、軽度~中等度の肥満の方にはラップバンドが選ばれることが一般的です。

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