肥満手術における麻酔ガイドライン
手術前の準備
- 手術前に麻酔について疑問や不安がある場合は、必ず主治医や麻酔科医に相談してください。多くの病院や肥満外科クリニックでは、手術前に麻酔科医と面談できる制度があります。
- 心臓疾患、肝臓疾患、糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、変形性関節症など、既往症はすべて医師に伝えてください。
- 薬剤アレルギーや、服用中の市販薬・処方薬、ビタミン・サプリメントも必ず報告し、麻酔に影響する可能性がある薬は手術前に中止または減量する指示を受けましょう。
麻酔の流れ
- 全身麻酔の実施:肥満手術は全身麻酔で行われます。手術当日、看護師が腕または手に静脈路(IV)を確保し、そこから麻酔薬、抗生物質、筋弛緩薬、鎮痛薬、制吐剤などを投与します。
- モニタリング:手術室に入ると、心拍や呼吸状態を記録するモニターに接続します。前頭部にBIS(脳波指標)センサーを装着し、麻酔深度をリアルタイムで管理します。酸素はマスクから供給し、必要に応じて気管チューブを挿入して安全に呼吸を確保します。術後にチューブを抜くことが一般的ですが、状況により残すこともあります。
- 手術時間と覚醒:大半の肥満手術は75〜90分で終了します。手術中は完全に眠っており、手術終了後に麻酔薬の投与を停止し、回復室で徐々に覚醒します。
