腹腔鏡下肥満手術と開腹手術の比較
肥満外科手術は、体重指数(BMI)が35以上、もしくは体重が標準より100ポンド以上超過する重度肥満患者に対し、体重減少を促すための重要な選択肢です。手術法は胃や腸の構造を変えることに共通していますが、切開方法は「開腹手術」と「腹腔鏡下手術」の2種類があります。
切開部:開腹手術
開腹手術では、胸骨からへそ上部までの長い切開を行い、外科医が直接胃や腸にアクセスします。この手法は、細い手術器具が開発される前に用いられた「従来型」の方法です。
切開部:腹腔鏡下手術
腹腔鏡下手術は、直径約2.5〜3.8cm(1〜1.5インチ)の小さな切開を4〜6か所作り、カメラ付きの光源チューブ(腹腔鏡)と手術器具を挿入して腹部にアクセスします。
回復期間
小さな切開で済む腹腔鏡下手術は、回復が早くなるのが特徴です。入院期間は患者の健康状態や肥満度により変動しますが、一般的に1〜3日です。術後の仕事復帰は最大で4週間程度が目安です。一方、開腹手術の平均入院期間は約6日で、全体の回復期間は5〜7週間とされています。
適応患者
米国の肥満外科センターのデータによれば、95%以上の患者が腹腔鏡下手術を受けています。回復が早いことが主な理由です。ただし、極度の肥満、過去の胃手術歴、胆嚢摘出が必要なケースなどは、開腹手術が適応となることがあります。
長期的な結果
腹腔鏡下手術は入院期間が短く、術後の痛みや瘢痕が少ないという利点がありますが、長期的な体重減少効果は開腹手術と同等です。手術方法の違いが最終的な減量結果に大きく影響することはありません。
