手根管症候群の緩和技術

手根管は手首の掌側にある通路で、正中神経と指を曲げる腱を保護しています。手根管が狭くなると神経や腱に圧迫がかかり、手や指のしびれ、チクチク感、痛み、筋力低下が生じます。症状を和らげるために、さまざまな非外科的治療法が用いられます。

治療の目的

医師の主な目的は、正中神経への腫れや圧迫を軽減し、痛みとしびれを取り除くことです。多くの患者は、適切な緩和技術により症状が完全に改善し、手と手首の機能が正常に戻ります。

装具(スプリント)使用

患部の手にスプリントやブレースを装着すると、手と手首が中立位に保たれ、正中神経への圧迫が減少します。特に夜間の使用は、しびれやチクチク感といった典型的な夜間症状の緩和に効果的で、日中の使用でも効果が期待できます。症状が軽度の場合、スプリントだけで完全に改善することがあります。診断後に最初に試みられることが多い方法です。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

アスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDsは、手根管症候群による腫れによる痛みを和らげ、炎症を抑える効果があります。通常はスプリントや他の非外科的手段と併用して使用されますが、痛みがなくしびれやチクチク感のみが主訴の場合は効果が限定的です。

ステロイド注射(コルチゾン)

コルチゾンなどのステロイド注射は、スプリントやNSAIDsで十分な効果が得られない患者に対して行われます。効果は個人差がありますが、6か月以上続くこともあります。症状が再発した場合は、最後の注射から最低6週間以上経過させたうえで再度施行します。

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