胃バイパス手術におけるストーマ狭窄とは?
胃バイパス(RYGB)とは
RYGB(Roux‑en‑Y胃バイパス)は、胃に小さなポーチを作り、小腸の一部を迂回させる手術です。食事量が制限され、栄養吸収も減少するため、体重減少が期待されます。死亡率は約1%、重篤な合併症のリスクは約10%とされています。
ストーマ狭窄とは
手術後に胃ポーチと小腸の接続部(ストーマ)が過度に狭くなる状態で、RYGB患者の9〜20%に見られます。多くは手術後数か月以内に発症し、液体だけでも嘔吐が続くのが主症状です。診断は比較的容易で、通常は内視鏡的治療で改善します。
注意すべき点
RYGB患者は栄養不足のリスクが高く、ストーマ狭窄が起きるとさらに悪化します。高たんぱく食を心がけ、鉄・ビタミンB12・カルシウムを含むマルチビタミンの摂取が推奨されます。また、食事は小さく切り、よく噛み、食後1時間は飲み物を控えることが嘔吐防止につながります。
診断と治療
上部消化管内視鏡でストーマの径を確認し、9mmのスコープが通らない場合はバルーン拡張術を行います。最初は13mmのバルーンで、必要に応じて16〜18mmまで拡大し、平均2.1回の施行で改善します。
合併症と予後
バルーン拡張は約97%の成功率で、再発は約3%です。穿孔のリスクは低いものの、内視鏡での治療が不成功の場合は外科的修正が検討されます。
