ヘルニア手術後のメッシュ感染症とは

ヘルニアとは

ヘルニアは、筋壁(主に腹部)が弱くなり、臓器や組織がその隙間から突出する状態です。症状がほとんど出ないこともありますが、合併症が起きたときに初めて気付くことが多いです。

ヘルニア修復手術

ヘルニアと診断されたら、自然に治ることはなく、外科的に修復する必要があります。手術法は大きく分けて「開腹手術」と「腹腔鏡手術」の二種類があります。

開腹手術は、外科医が直接手で操作し、傷口が大きくなるのが特徴です。一方、腹腔鏡手術は小さなカメラと光源を用いて、数ミリの切開で手術を行います。

手術では、ヘルニア部位の組織を元の位置に戻し、筋壁を補強するために滅菌されたメッシュパッチをステープルまたは接着剤で固定します。手術後は傷口を閉じ、6〜8週間の安静が推奨されます。

メッシュ感染症

メッシュを用いたヘルニア修復は比較的安全ですが、感染のリスクがあります。特に開腹手術では切開が大きく、創部が長時間開いたままになるため、感染が起きやすくなります。

感染の主な症状は、手術部位の疼痛・圧痛・熱感、腫脹、液体貯留、持続的な発熱などです。これらの症状が術後の回復期間を過ぎても続く場合は、感染が疑われます。

治療法

感染が疑われた場合は、診察時に症状を確認し、超音波検査やCTスキャンで詳細を評価します。抗生物質による治療が基本ですが、重症例ではメッシュの外科的除去や交換が必要になることがあります。

メッシュ製品のリコール

過去にヘルニア修復用メッシュのリコールが報告されています。2005年と2006年には、米食品医薬品局(FDA)が層間分離リスクの高い2種類のメッシュを対象にリコールを実施しました。リコールは稀な事例であり、現在使用されているメッシュは安全性が高く、縫合糸など他の修復材料に比べて合併症リスクは低いとされています。

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