肩関節置換術の手順とポイント

肩関節置換術とは

肩関節置換術(肩関節形成術)は、損傷や変形した肩関節を人工インプラントで置き換える手術です。主な目的は痛みの軽減、関節機能の改善、可動域の回復です。

術前の準備

手術前に医師は全身状態を評価し、手術のリスクとベネフィットを説明します。血液検査、心電図(ECG)、X線撮影などが行われることがあります。また、術後合併症のリスクを下げるため、喫煙や過度の飲酒を中止するよう指導されます。

肩関節置換術の種類

関節の損傷程度に応じて、主に以下の3種類があります。

1. 全肩関節置換術(Total Shoulder Arthroplasty, TSA)

肩関節全体を人工部品で置換します。球状部(上腕骨頭)とソケット部(肩甲骨窩)の両方が交換されます。

2. 部分肩関節置換術(Partial Shoulder Arthroplasty)

損傷した部位だけを置換します。例えば、上腕骨頭のみが損傷している場合は球状部だけを交換し、ソケットは残します。

3. 逆向き全肩関節置換術(Reverse Total Shoulder Arthroplasty, rTSA)

回旋腱板が重度に損傷している患者に適用されます。球状部とソケット部を逆に配置し、球は肩甲骨側、ソケットは上腕骨側に取り付けます。

手術の流れ

手術は全身麻酔下で行われます。外科医は肩関節上に切開を加え、損傷した関節部を除去します。その後、人工インプラントを所定の位置に固定し、切開部は縫合またはステープルで閉じます。

術後のケア

手術後は合併症の有無を慎重に観察します。痛みがある場合は鎮痛薬が処方され、リハビリテーションとして理学療法が始まります。肩の可動域と筋力を回復させるため、段階的なエクササイズが指示されます。

回復期間と注意点

回復期間は個人差がありますが、ほとんどの患者は数か月で日常生活に復帰できます。術後は医師の指示を守り、過度な負荷を避けることが成功の鍵です。

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