両膝人工関節置換術のリスクと注意点
両膝の人工関節置換術(ダブル膝関節全置換)は、膝の重度の変形や痛みを抱える患者に対し、快適な歩行と可動域の回復を目指す大規模手術です。片膝だけの手術に比べ、同時に両膝を手術するためリスクが大幅に増加します。
感染症
手術後、創部や関節内に感染が起こることがあります。軽度の感染は抗生物質で治癒しますが、重度の場合は追加の手術が必要になることがあります。
血液関連の問題
血栓(深部静脈血栓症)が形成されるリスクが高く、肺血栓塞栓症に進行すると致命的になることがあります。また、同時に両膝を置換することで輸血が必要になる確率も上昇します。
神経損傷
稀ではありますが、手術中に神経が損傷すると、感覚麻痺やしびれ、対象部位の筋肉運動障害が生じることがあります。
心臓合併症
単膝置換手術でも心臓系の合併症は低リスクですが、両膝同時手術ではリスクが顕著に高まり、重篤な場合は生命に関わることがあります。
人工関節の問題
金属やプラスチック製の人工関節を骨に固定しますが、時間とともにゆるみや脱落が起こり得ます。両膝を同時に手術した場合、両方の関節が同時に不具合を起こす可能性があり、日常生活の動作が大きく制限されます。
