膝全置換手術プロトコル
膝全置換手術は、末期の変形性膝関節症や重度外傷で膝の機能回復が不可能な場合に行われる最終手段です。膝蓋骨の除去、上・下腿骨の一部切除、人工関節の装着という大掛かりな手術ですが、術後の疼痛軽減と可動域の改善が期待できます。
手術の種類
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最小侵襲全置換:可能な限り小さな切開で、関節鏡を用いて手術を行います。適応できる患者に限られます。
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標準全置換:6〜9インチ(約15〜23cm)の切開で、従来通りの手術手順です。
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部分置換(コンパートメント置換):膝関節の病変部だけを除去し、残りは自然なままにします。適応は限定的です。
効果
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術後24時間以内に体重を支えられるようになり、術前の激しい骨同士の疼痛が急速に軽減します。リハビリを通じて筋力と可動域が回復し、歩行や階段昇降、膝をつく動作が可能になります(走行・ジャンプは不可)。
考慮すべき点
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年齢・全身状態・生活活動度が重要です。人工関節は一生に2回までしか交換できないため、若年者での手術は慎重に判断すべきです。高齢者向きの手術であることが一般的です。
メリット
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末期変形性膝関節症の激しい疼痛が解消され、日常生活の動作が大幅に改善します。歩行・階段・膝まづきが痛みなく行えるようになるため、生活の質が劇的に向上します。
リスク・注意点
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大きな骨切除や出血、術後疼痛、感染リスク、疼痛管理のための薬剤副作用など、重大な合併症の可能性があります。患者の健康状態が不十分な場合は特に注意が必要です。
回復期間
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手術から理学療法の完了まで概ね6か月を要します。術後すぐにリハビリが開始され、頻度は週2回から始まり、徐々に減らしていきます。個人差はありますが、リハビリへの積極的な取り組みが早期回復の鍵です。
