手術前にNSAIDsを中止すべき理由とは?
手術前にNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を中止するよう指示されることがあります。その主な理由は以下の5点です。
1. 出血リスクの増加
NSAIDsは血小板の機能を抑制し、血液凝固を妨げます。その結果、手術中や術後の出血が過剰になる可能性が高まります。
2. 創傷治癒の遅延
NSAIDsは創傷治癒に関与する酵素活性を抑えるため、傷の回復が遅れ、感染や創窓(創部が開く)といった合併症のリスクが上がります。
3. 麻酔薬との相互作用
一部のNSAIDsは麻酔薬と相互作用し、手術中の合併症を引き起こす恐れがあります。
4. 腎機能障害リスクの増大
特に腎機能に問題がある人は、NSAIDsが腎臓に負担をかけます。造影剤を使用する手術では、腎障害のリスクがさらに高まります。
5. 他の薬剤との相互作用
抗凝固薬、抗血小板薬、特定の抗生物質などとNSAIDsが相互作用すると、出血やその他の合併症が起こりやすくなります。
以上の理由から、手術前は必ず医師の指示に従い、NSAIDsの服用を中止してください。医師は患者さんの状態や手術内容に応じて、適切な中止時期を判断します。
