部分膝関節置換術(UKA)とは?手術前後の重要ポイント
概要
部分膝関節置換術(Unicompartmental Knee Arthroplasty、略称UKA)は、膝関節のうち損傷した1つの区画だけを人工関節で置換する手術です。変形性関節症が特定のコンパートメントに限定されている場合に適応され、全膝関節置換術に比べて回復が早く、術後の痛みも軽減されます。
手術の流れ
術前
担当医は手術の利点とリスクを説明し、X線やMRIなどの画像検査で損傷範囲を確認します。また、全身状態を評価するための健康診断や血液検査を実施し、手術が安全に行えるかを判断します。
手術中
全身麻酔下で行われ、手術時間は概ね1〜2時間です。外科医は損傷した軟骨と骨を除去し、人工コンポーネントで置換します。切開部は縫合またはステープルで閉じられ、必要に応じてドレーンを設置します。
術後
手術後は回復室で経過観察し、合併症がなければ数日間入院します。入院中に早期リハビリを開始し、膝の可動域を徐々に回復させます。退院後は理学療法士の指導のもと、歩行練習や筋力トレーニングを継続します。
回復期間
部分膝関節置換術の回復は全膝関節置換術より短く、手術後約6週間で杖なしで歩行できる患者が多数です。ただし、完全に可動域が回復し、日常生活に支障がない状態になるまでには数か月かかることがあります。
術後しばらくはサポーターやブレースの着用が推奨されます。また、膝が十分に治癒するまではジャンプやランニングなどの高衝撃スポーツは控えてください。
リスクと合併症
すべての手術と同様に、部分膝関節置換術にも以下のようなリスクがあります。
- 感染症
- 出血
- 血栓(深部静脈血栓症)
- 神経損傷
- 関節硬直
- 術後疼痛
- インプラントの不具合や脱落
- 追加手術の必要性
成功率
部分膝関節置換術の成功率は非常に高く、術後の疼痛が大幅に軽減され、機能改善が期待できます。ただし、根本的に変形性関節症を治すわけではないため、時間とともに症状が再発する可能性があります。
