膝関節全置換術後のオーバーハングとは何か?

オーバーハングとは

膝関節全置換術(人工膝関節術)後に、インプラントの一部が隣の部位よりも突出している状態を「オーバーハング」と呼びます。突出した部分が荷重分布を乱し、痛みや不安定感の原因となります。

オーバーハングの種類

前方オーバーハング(Anterior overhang):脛骨コンポーネントの前部が大腿骨コンポーネントの前部よりも前に出ている状態です。膝蓋大腿関節に余分な圧がかかり、前部の痛みを引き起こすことがあります。

後方オーバーハング(Posterior overhang):脛骨コンポーネントの後部が大腿骨コンポーネントの後部よりも後ろに出ている状態です。膝の不安定性が増し、脱臼リスクが高まります。

主な原因

  • インプラントのサイズや位置の不適合:サイズが大きすぎる・小さすぎる、または正確に配置できていないとオーバーハングが生じます。
  • 骨の欠損や損傷:関節周囲に骨が失われていると、インプラントの正しい位置決めが困難になります。
  • 軟部組織の拘縮:周囲の筋膜や腱が硬くなると、インプラントが引っ張られて突出します。
  • 靭帯の緩み:靭帯が緩むとインプラントがずれやすく、オーバーハングが起こります。

オーバーハングがもたらす問題

痛み、膝の不安定感、早期のインプラント摩耗や緩みなどが起こり、日常生活に支障をきたすことがあります。

対処法

術後にオーバーハングが疑われる症状(前部・後部の痛み、膝の不安定感など)がある場合は、早めに整形外科医を受診してください。必要に応じてインプラントの位置修正や再手術(リビジョン手術)が検討されます。

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