異所性心臓移植(ピギーバック)の概要

定義

異所性心臓移植(ピギーバック移植)とは、患者が自分の心臓を残したまま、ドナーの心臓を追加で移植する手術です。新しい心臓が機能不全の心臓を補助します。

目的

免疫抑制薬が普及する以前は、移植された心臓が拒絶されても元の心臓がバックアップとして残っていたため、患者の生存率を高める重要な手段でした。現在は免疫抑制薬により、同種移植(オルトトピック)が主流となり、異所性移植の利点は限定的です。

実施率

世界の心臓移植センターは約1,000施設ありますが、異所性心臓移植を実施できる施設は約50施設にとどまっています。

現在の適応例

稀ではありますが、以下のようなケースで異所性心臓移植が選択肢となります。

  • ドナー心臓が受容者に対して著しく小さい場合、補助的なポンプとして利用する。
  • 肺動脈性肺高血圧など、右心系に重度の負荷がかかっている患者に対し、補助循環を提供する。

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