心臓移植の適応はどの程度の心機能低下が必要か
心臓移植の判断は、残存心機能の%だけで決まるわけではなく、複数の要因を総合的に評価します。個々の状態や移植チームの基準によりタイミングは異なりますが、一般的なポイントは次の通りです。
- 進行した心不全:心機能が著しく低下し、左室駆出率(EF)が低いことが基準となります。通常、EFが20%未満の場合、移植評価の対象となります。
- 薬物療法に対する抵抗性:最適な薬物治療やデバイス、生活指導を行っても症状が改善せず、重度の心不全が続く場合。
- 末期心疾患:薬物療法や冠動脈バイパス術、心室補助装置(VAD)などの他の治療法が効果を示さなくなった状態。
- 生活の質(QOL):心不全の重症度により、身体活動や日常生活が著しく制限され、全体的な健康状態が低下している場合。
移植評価は、病歴、身体診察、画像検査、機能評価など多面的に行われます。最終的な移植の可否は、患者の全体的な状態、予後、移植による利益とリスクを総合的に判断する多職種チームが決定します。
