回旋腱板手術後のリハビリエクササイズ

回旋腱板は4つの筋肉と腱から構成されます。筋肉のひとつが完全に断裂すると自然治癒は期待できず、手術による修復が必要です。手術前の損傷の程度に応じて、担当医が個別に最適なリハビリプログラムを作成し、回復室で早期に開始します。手術後最初の6週間は受動的な可動域訓練(筋肉を使わない動き)で痛みを和らげ、関節硬直や瘢痕組織の形成を防ぎます。その後の6週間では能動的エクササイズで肩の筋力と安定性を高め、再損傷を防止します。

連続受動運動(Continuous Passive Motion)

回旋腱板手術直後、回復室でモーター式の連続受動運動(CPM)装置を使用します。装置は前腕に装着したブレースとケーブルで腕を優しく持ち上げ、患者は筋肉を使わずに関節を動かすことができます。

ペンデュラムスイング

体を少し前傾させ、テーブルや椅子の背もたれに手を掛けて腕を自然に垂らします。肩や腕の筋肉は使わず、体の揺れで腕を前後・小さな円を描くようにゆっくり揺らします。痛みが軽減するにつれて、揺れ幅や円の大きさを徐々に広げます。

オーバーヘッドストレッチ

仰向けに横たわり、手術側の肩の筋肉を完全にリラックスさせます。もう一方の手で手術側の腕をゆっくりと頭上に持ち上げ、再び同じ手で支えながらゆっくり下ろします。

横方向の腕上げ

手術後6〜8週間で開始できる強化エクササイズです。手術側の腕を体の前方30度程度に保ち、親指を上に向けてゆっくりと60度まで持ち上げます。3〜5秒キープした後、反対側の手で肘下を支えてゆっくり下ろします。肩の水平位置(90度)まで上げないようにし、医師や理学療法士の指示があれば1〜2ポンド(約0.5〜1kg)のダンベルを持って行います。

壁プッシュアップ(Wall Push‑Ups)

肩甲骨の安定化と回旋腱板機能向上を目的としたエクササイズです。壁から12〜18インチ(約30〜45cm)離れ、肩の高さに手を置きます。顔を壁に近づけるようにゆっくりと体を前に倒し、元の位置に戻ります。

※ 本記事に記載されたエクササイズは、必ず医師の許可を得てから実施してください。

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